Bloombergによると、Appleは現在Qualcommから供給されるモデムコンポーネントから、将来的に取って代わる独自のセルラーモデムを開発しているようだと報告しています。
2019年初めころ、Appleはモデムを自社で設計することを計画しており、2019年半ばにはAppleは自社開発を促進するためにIntelのスマートフォンモデム事業の大部分を購入しました。Intelのモデム関連の知的財産を引き継ぎ、2,200人のIntel従業員を引き抜いています。
当時、関係者によるとIntelの開発チームがAppleの携帯電話技術グループに加わり、買収により「将来の製品の開発が促進されるだろう、と述べたとされ、Appleとしては現在モデムチップを供給している会社であるQualcommへの依存を減らすことを目指しています。
Appleは数年間Qualcommとの大規模な特許紛争を行ってきましたが、2020年にリリースされ5G対応となったiPhone 12シリーズの開発時点ではやはりQualcommのチップが必要となり最終的にAppleはQualcommと和解、複数年のライセンス契約に署名しました。
Appleは現在、セルラーモデムを開発するハードウェアおよびソフトウェアエンジニアのチームを構築しており、このチームはApple WatchでWシリーズのチップを含む、Appleが設計した他の無線チップに参加しており、中U1超広帯域チップを搭載するiPhone 11とiPhone12シリーズの開発にも関わっていました。AppleはiPhone用に独自のAシリーズチップも製造しており、今年にはAppleが設計したプロセッサであるApple Silicon「M1」を搭載したMacをリリースしています。
現時点ではAppleのモデムチップの具体的な情報については何も発表されていませんが、先述したAppleとQualcommの間の2019年の和解には6年間のライセンス契約が含まれていることも考慮する必要があるかもしれません。

source:Bloombirg