
Appleは現地時間5月21日、第8世代および第9世代のIntel Coreプロセッサを搭載し、「MacBook Pro」シリーズでは初の8コア仕様となる新型「MacBook Pro」を正式に発表した。
最新の「MacBook Pro」はクアッドコア(4コア)仕様のMacBook Proに対しては最大2倍、6コア仕様のMacBook Proに対しては40%も高速な処理能力を発揮し、Macノートブックとしては過去最速となっている。
今回のアップデートでは基本的にCPUの性能が強化されている以外の大きな変更はない。13インチモデルも噂されていたメモリ32GBは実現されず、引き続き最大16GBのまま。GPUなどにも変更はない。
◇ 15インチは最大8コアに、キーボードも今度こそ解決か
13インチモデルは4コア仕様のまま変わらず、CPU世代がアップグレードされた。Turbo Boost時の速度は最大4.7GHz。
15インチモデルは従来の6コアに加えて8コア仕様のオプションが追加され、Turbo Boost時の速度は最大5.0GHz。従来モデルで最速のクアッドコア仕様の15インチと比較した場合、パフォーマンスは最大2倍になるとのこと。
新たに「MacBook Pro 2019」が発表されたことによって、アプリごとの性能も向上。
- 音楽制作では、Logic Pro X内部で実行できるAlchemyプラグインの数が最大2倍になり、音楽プロジェクトで同時再生できるマルチトラックの本数が圧倒的に増加。
- 3Dデザインでは、Maya Arnold内部の処理速度が最大2倍となり、3Dシーンの描画時間を著しく短縮。
- 写真の編集では、Photoshopで適用する複雑な編集やフィルタを最大75パーセント高速に実行。
- ソフトウェア開発では、Xcodeを使用したコードのコンパイル作業を最大65パーセント高速に実行。
- サイエンスおよび研究分野では、TetrUSSで行う複雑な流体力学シミュレーションの計算を最大50パーセント高速に実行。
- 映像制作では、Final Cut Pro Xで4Kビデオのマルチカムストリームを最大11本まで同時に編集。
なお、新しい「MacBook Pro」はキーボードも改良し、キーボードのデザインは従来と変わらず第3世代のバタフライキーボードを採用している。ただし、バタフライ構造を構成する素材が変更されており、MacBookユーザーを悩ませてきた問題が解決しているとのことだ。
The Vergeによれば、スイッチ機構には新しい素材が採用されているとのこと。
新しい13インチ型「MacBook Pro 2019」の価格は198,800円、15インチ型「MacBook Pro 2019」の価格は258,800円から。
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