先週、AppleとQualcommとの裁判が解決したことで、5G iPhoneの方針がより明確になってきている。
サプライチェーンアナリスト、Ming-Chi Kuo氏は、将来の5G iPhoneに何を期待すべきかについて新たな予測を発表した。
クアルコムとサムスンの5Gモデムチップ
Kuo氏によると、Appleはクアルコムとサムスンより5Gベースバンドチップの提供を受けることになり、供給リスクの低減、コストの削減、およびAppleの交渉力の強化の観点から、この2社よりサプライヤから5Gチップを調達することに利点があると語っている。
一方のIntelは、Appleはクアルコムとの裁判和解したことでAppleからの採用と、その他採用拡大も見込めず、収益化への明確な道筋が描けなくなったとして事業からの撤退を発表している。
Kuo氏によると、AppleはmmWaveスペクトラム5G市場では、クアルコム製のチップを使用する可能性が高く、Samsung製は6GHz以下の市場では使用しないという。同氏によると、5G iPhoneは2020年後半には出荷される予定と見込んでいる。
またKuo氏は5G iPhoneがAppleに新たなアップグレード需要の波を生み出すと予測。Appleとクアルコムとの和解の背後には、両社はセルラーモデムに関して複数年の契約を結んでおり、Appleの5G iPhone計画はより一層の勢いで前進していくと期待している。